中学受験⑪

 バスケと塾を両方やっていた私ですが、やはり受験シーズンになると両立は難しくなってきました。


塾の授業、テストが優先であったため、なかなか練習に参加できませんでした。


バスケはチームプレイ。なかなか練習にこない私はあまり試合にでれなくなりました。
小学校四年生からやっていたため、小学校六年生になるとレギュラーは当たり前のポジションでした。
レギュラー発表の練習に遅れていくと、私にわたされたのは、補欠の番号。それまでレギュラーが当たり前の私にとって非常にショックでした。


なんですきでもない、なんの目標もない塾に無理やりいかされて、大好きなバスケの試合にでれないんだろう。


この環境で、勉強が好きになる要素なんかなく、完全に親におこられないよう、バスケをとられないようただただ機械的に勉強していました。
親の見張っていない場所で勉強する気になんかさらさらありませんでした。


結局、中学校受験は二校受験。もちろん私の実力では余裕で受かるとこしか受験していないため、合格発表の緊張もなにもありませんでした。
合格の喜びもなく、ただ中学生になったら塾が終わってバスケ部に入れるということしか考えていませんでした。


合格後には晴れて自由!塾にいかなくてもすむし、バスケも自由にできる!とはなりませんでした。


日能研はご丁寧にも中学準備講座のような授業がありました。
そこで初めてXやらYやらの式に出会いました。


合格後もある授業にうんざりしていましたが、ここでの中学準備講座はのちのち意外に役に立ちました。


塾でトップクラス、トップレベルを求められながら、地方の中学しか受験していないため、怒られ苦しめられた割にはあまりにもあっさり終わった中学受験でした。


なんのために必死にもがいて勉強したのか、こんな中学にはいるためか。
ますます勉強している意義がわからなくなります。