自習室という楽園もみつけ、バスケ部に精をだしていた私は、だんだんと成績をおとしはじめていました。
学校の授業、テストではなんとかなっていましたが、やはり高校受験になると社会や理科の勉強量もぐっと増えてきます。勉強時間がすべてとなってきますので、成績は悪くなる一方でした。
そこで私の母の怒りが爆発。
ついに禁断の手を使ってきました。
バスケ部をやめさせるという手を。
当然私は猛反発しました。このころには私も力をつけてきていたので、母のつねる、たたくような暴力にはさらに暴力で対抗していました。
つまり殴り合いの喧嘩。
しかし結局権力があるのは母の方であり、バスケ部の練習にいくことは禁止されました。
我が家は常になんでも禁止の家でしたが
前もいったようにチョコレートなどの甘いものも禁止、ゲーム禁止、漫画禁止は当たり前でした。テレビも禁止になり、我が家には特に娯楽といった娯楽がなく、唯一の楽しみが読書でした。
さらに私の楽しみであるバスケも禁止になったとあれば、もはや何を楽しみにいけばいいのかわかりませんでした。
そういう時に便利なのが「嘘」
バスケの練習にいかずに塾にいって自習してた。
今日の小テストは一番だった。
てゆうかむしろ今週はテストなかった。
土日は塾の授業といってバスケ
図書室に自習にいくといって友人と遊ぶ
などなど。このころには母に言うことの90%くらい嘘でした。
正直にいったって認めてくれるわけがないですから。
ただやっぱり中学生がつく嘘だし、たまにはばれます。
ばれるときはごまかすためにさらに嘘。
親は私への信頼をなくし、さらにきつく監視する。
どこにいくにも証明が必要になってくる。
そこをかいくぐるためにさらに嘘をつく
の無限ループで我々親子の信頼性はゼロでした。
母になにをいっても認めてもらえない、許してもらえないという思いは子供が嘘をつき始めるきっかけになります。
もちろん嘘ってばれますし、さらに信頼をなくすため、どんどん行動が制限されてしまいます。抵抗するためにさらに嘘をつく。
親が禁止するということをすべて守る子供なんていません。
子供と親の信頼関係をつくりたいのなら、初めから子供のやりたいことを禁止しないに限ります。もし禁止するのであれば、追求しないこと。
嘘が露見したって、いいことありません。母は怒り、子供は泣く。さらにばれないように嘘をつく。
こうやって信頼がなくなるとどうなるか。
私は自分のプライベートの話をほとんどしなくなります。話してぼろがでてしまいますので。確実に母がOKするとわかるまで話しません。
この嘘のループは母が私を縛り続ける限りずっと続きます。